今や日本中で知らない人はいないと言えるぐらい、スマホを持っていれば誰でも使っているメジャーなアプリであるLINE。
これのビジネス版がLINE@になる訳ですが、イマイチ違いや使い方、使うメリットが分からないという方向けに徹底解剖してみました!
LINEとLINE@の違い
LINEにしろLINE@にしろ、基本的にはメッセージをやり取りできるメッセンジャーアプリなんですが、最大の差はその用途で、LINEは個人間でやり取りするもの、LINE@はお客様向けに商業利用が前提となっている点です。
分かりやすく表にまとめるとこんな感じです。
Line | Line@ | |
相手 | 友達や家族 | お客様 |
用途 | コミュニケーション | 情報発信 |
発信方法 | 個人対個人、グループ | 一斉配信、個人対個人も可 |
商用利用 | 不可 | 可 |
一番大きな違いは一斉配信できることで、イメージしやすいもので言うと、メールマガジンのようなものです。
実際のビジネスシーンでも、メールマガジンに代わるものとして活用されています。
というのも、近年、メールマガジンの効果が著しく低下しているからです。
メールマガジンの効果が落ちている理由としては、
- ドコモ・au・ソフトバンクといった携帯キャリアメールでは、ユーザー側が企業からのメールマガジンを受信設定しないと受信すらしてもらえない
- PC用メールアドレスでも迷惑メールフォルダに入れられてしまい、開封されない
- パソコンを起動させるのが手間で、読まれない
といったことから、既読率、クリック率といった反応率が下がるという傾向があるのです。
そこに登場したLINE@は、スマートフォン用のアプリなので、
- 配信したことがお知らせされる
- 迷惑メールといった概念が無く、必ず届く
- 好きなタイミングで情報を届けられ、反応を得られる
- 常に携帯しているので手軽に読まれる
- 結果、反応率が格段に高い
といったメリットがあるのです。
ちなみに、開封率はメルマガの10~20倍、メッセージからのクリック率は20倍とも言われます。
つまり、仮に100人にメルマガを配信するとした場合、メルマガの開封率が2%だとしたら2人にしか読まれない所、LINE@なら20~40%、20~40人が読んでくれることになります。
正直、ここまで強力なツールは他に見たことがありません。
これらの数字を見るだけでも、必ず取り組んだ方が良い集客法ということは明らかですよね。
ちなみにデータ的なものも紹介しておくと、2016年時点で国内ユーザー数6800万人、ユーザーのアクティブ率70.8%となります。
アプリ利用率(10~50代平均)では、
LINE:90.3%
Facebook:45.2%
ツイッター:55.2%
インスタグラム:21.8%
と群を抜いています。
LINE@の集客力、メリットをご理解頂いたところで、実際に利用する際の諸情報もお伝えしておきます。
一般と認証済みの2種類のアカウント
LINE@には「一般アカウント」と「認証済みアカウント」の2種類があります。
一般アカウントとは、個人・法人を問わず誰でも登録できるアカウントです。審査が無いため誰でも利用できます。
認証済みアカウントは事業者向けで、本人確認とLINE社の審査を通過する必要があります。
認証済みアカウントになると、LINEアプリ内でのキーワード検索結果に表示されるようになり、ユーザーへの露出が高まるためメリットがあります。(通常、一般アカウントで十分です)
料金プランはこのようになります。
フリー | ライト | スタンダード | |
月額費用 | 0円 | 5,000円 | 15,000円 |
メッセージ配信 | 1,000通 | 15,000通 | 45,000通 |
※2019年4月より、料金プランの改定が公式ブログにて発表されています。詳細は下記、LINE公式ブログにてご確認ください。
途中でプラン変更が可能なので、まずは無料で始めて登録者が増えてきたらプランを変更すれば大丈夫です。
アカウントを作成したらまずやること
まず、LINE@(LINEも)はパソコンで操作できます。仕事で使うツールですので、効率的に作業しましょう。
LINE@マネージャー
https://admin-official.line.me/
LINE@を始めたら必ずやるべき初期設定
プロフィール写真の設定
これはあなたの顔写真や会社のロゴ、商品写真など、一目で分かりやすいものにしましょう。
ステータスメッセージの設定
これは友だち一覧のページで表示されるアカウントの概要のようなものです。
例えば「水戸駅南徒歩3分の美容室○○です」とか「ひたちなか市海浜公園入口そばのカフェ」といった感じで、お店の特徴や情報をアピール(20文字以内)しましょう。
友だち追加時あいさつの設定
お客様が友だち追加を行った際に、自動で返信されるメッセージの事です。
お客様にとっては一番最初に受け取るメッセージになるので、読んでもらえる確率も高いです。
業種にもよりますが、LINE@はビジネス利用であっても“友だち感覚”が喜ばれますので、スタンプや絵文字を使って工夫しましょう。
自動応答メッセージの設定
友だちになっているお客様がトークで話しかけてきた際に、システムが自動的に返信をする機能の事です。
LINEとLINE@の区別がついていないお客様など、気軽に問い合わせて来られる方もいますので、お問い合わせ先の案内を設定しておくとスマートかと。
例文としてはこんな感じです。
——————–
お問い合わせありがとうございます!大変恐縮ですが、こちらからのメッセージは受け付けておりません。お手数ですが、下記よりお問い合わせください。
電話番号:000-0000-0000
——————–
1対1トークの設定
友だち追加してくれた方と通常のLINEのように1対1でトークをすることができる機能です。各種お問い合わせなどを手軽にやり取りすることが可能になります。
以下は認証済みアカウントの場合のみ
- スポットの設定…店舗の位置情報を設定できます。
- ホームの設定…カバー画像を設定できます。
- アカウントページの設定…お店の情報を掲載できる紹介ページの事で、LINE内での閲覧はもちろん、WEB上の検索結果にも表示されます。
- 公開設定…LINE内での検索結果やLINE@カテゴリ一覧にアカウントを表示させるための設定です。
LINE@友だちの増やし方
それではいよいよLINE@友だちの増やし方ですが、その前にいくつかポイントというか心構えを。
LINE@への登録してくれる割合は低いです。例えば30%なら相当良くて、10%とか5%もありえます。ですので、相手が登録してくれなくてもめげないで下さい。
LINE@の友だち増やし=見込客増やしですので、終わりはありません。友だち増やしはこれだけやれば良いという方法は無く、できることは全部やるというスタンスが一番の近道です。
LINE友だちすべてにメッセージ
リアルの友だちにそれぞれ個別にメッセージを送ります。一斉配信できないので若干手間ですが、メッセージ自体はコピペで良いので頑張って送りましょう。
全てのSNSで告知
ツイッターは反応が薄いですが、ゼロではありませんので告知しましょう。FacebookやYoutubeはかなり反応が期待できます。
なお、Facebookのプロフィール設定や投稿記事に記載するのも有効です。また、Facebookの友だちにもメッセージしましょう。
名刺やチラシ、店内のPOPでアピールする
登録用QRコードがありますので、それを積極的にアピールしましょう。
メルマガやホームページ、ブログなどにも記載できますし、飲食店であれば、メニューに書いておくのも有効です。
登録されやすくするコツ
コツは何といってもプレゼントです。
「友達登録して頂いた方に○○をプレゼントしています!」とQRコードと共にアピールしておくと登録率が上がります。
プレゼントの内容は業種によって様々ですが、割引券だったり品物だったり、お客様に喜ばれそうなものを用意しましょう。
大企業のLINE@では、かなり多くの会社が特典プレゼントを実施していますので、いくつか登録してみて、真似る・パクるのもアリです。
ブロックはされて当たり前
最後に大切な事をお伝えしておくと、LINE@は普通にブロックされます。平均的に世の中のLINE@のブロック率は40~50%と言われます。
LINE@は商用利用、つまり売込みメッセージが届きますので、どんな大企業でも1通目でブロックされると言われています。
ですので、ちょっとくらいブロックされても気にする必要はありません。そんなことでがっかりせずに、ガンガン集めていきましょう!
コメント