POPは、“お客様にとってその商品がどんなメリットを持っているか”ということを伝えると劇的に効果を発揮します!
お客様はその商品を手に入れたことによって、自分が変化することをイメージできて、そのことに価値があると判断すれば商品を購入します。
POPの役割はお客様に「なんだろう気になるな」と思わせて足を止めてもらうことですよね。
そんなお客様の足を止めてしまうPOPの作り方を紹介します。
ターゲットを絞る
POPに限らず、チラシやDM、Webサイトなど全ての広告媒体に当てはまることですが、「誰でもいいから買って欲しい」は、逆に誰にも売れません。
なぜかと言うと「これは自分に対して言っているんだ」と思われず、振り向いてもらえない、見てもらえないからです。「私には関係ない」と思われてしまうのです。
そうならないために「これは私のことだ!」と思わせるような言葉で表現する必要があるのです。ピンポイントで的を絞って伝える事で、初めて訴求することができます。
例えば「ビール腹で悩んでるあなた!」とか「血糖値が気になるあなた!」と呼びかけられば、該当する人は「私のことだ!」と反応してくれます。
お客様の疑問に先回りして答える
些細な疑問でも、すぐに解消できないとお客様は離れてしまいます。質問したい時にスタッフが近くにいればいいのですが、そうでない場合は購入をあきらめてしまうお客様もいます。
とは言え四六時中、一か所に構えている訳にも行きませんよね。
せっかくの機会をみすみす失わないためにも、お客様が疑問に思うことをあらかじめPOPで用意しておきましょう。
お客様が知りたいことを書いておくにあたって一番役に立つのは、過去にお客様からいただいた質問をまとめておいて、それらの回答を用意しておくことです。
特に従来品と新商品の違いやライバル商品、類似商品との比較情報などは購入判断の目安になりやすいです。
お客様はどっちが良い商品なのか、どっちがお得なのかは常に気になりますのであらかじめ用意しておきましょう。
値段は全て理由をつける
一時期話題になったのが「数量を一桁間違えて大量に仕入れてしまいました。格安にしますので助けてください!」というPOPです。
これは非常に効果的で、TwitterやFacebookといったSNSで拡散されました。
こういったスタッフのミスも、逆手にとって販促につなげる材料になります。
注意点は、嘘をつかないことです。嘘は臭うのですぐに伝わります。どんなに隠そうと思ってもお客様には分かってしまいます。
高い場合には高い理由を、安い場合には安い理由を正直に伝えましょう。
例えば最近では、「悪天候の影響で野菜が採れません(泣)」といえば多少高くても納得していただけます。お客様同様にお店側も困っていることに共感してくれます。
短所であっても正直に伝えることで、納得して購入する方もいますし、そこは気にならないと判断して躊躇なく購入する方もいます。
一方、伝えないことで後になって買わなきゃよかった、失敗した、もう二度とあそこでは買わないと判断する人もいます。
不利益なことでも嘘偽りなく伝えましょう。
名前や顔写真を入れる
今時「スタッフのおすすめ」と書かれても全く響きません。「店長○○(名前)のおすすめ!」とか「スタッフ○○(名前)一押し!」などと書いてあると興味を持ちやすくなります。
さらに顔写真とおすすめする理由まで書くと安心感を得られるとともに購入意欲が増します。
話し言葉で書く
POPは丁寧すぎる言葉は合いません。紙面も限られ、何より惹きつけることだけが目的ですので、ビジネスマナーに則った丁寧すぎる言葉ではスルーされてしまいます。
丁寧な言葉よりも友達や家族とチャットやSNSで使うような『話し言葉』の方が最適です。
文章的には多少おかしくてもセリフになっているとずっと入れます。イラストや可愛い文字に添えることで自然と馴染みます。
これらはお客様の警戒心を解いてくれるという作用もあり、お客様との距離を縮めてくれます。
友人や家族に送るLINEを思い浮かべながら書いてみましょう。
それと感情や状態を表す表現も効果的です。
「プリプリ」「すべすべ」「ゴロゴロ」と言った日本語独特の擬音語や擬態語は、それだけでイメージすることができ、素早く商品の特徴を伝えられます。
例えば「ほくほく」というたった4文字で「湯気が上がっている蒸したての美味しそうなじゃがいも」のイメージを伝えることができます。
「ぷるんぷるん」「ちゅるん」と言われれば“ただのゼリー”よりも美味しそうなゼリーに聞こえます。
商品の持つイメージに合わせて赤やオレンジや青といった色のマーカーで表現すれば、お客様の目を惹きつけるような表現が簡潔にできます。
まとめ
今回は、基本的な所をまとめてみました。全部いっぺんに取り組まなくても効果が出ますので、やりやすい所から変えてみて下さい。
一つ変えてみて、良い反応が出れば次の所、と徐々に取り組んだ方が効果も測定できてブラッシュアップしていけます。
楽しみながら取り組んで下さい。
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